「裁判員制度」絶対反対!東京地裁は裁判員制度を実施するな!日弁連は権力と手を結ぶな!みんなで拒否して廃止に追い込もう!昼休みの霞ヶ関一帯にシュプレヒコールが何度も何度も響き渡った。東京地裁の中にもこだましただろう。朝からの地裁前でのビラ撒き・アピール、そして二度にわたって地裁前を通過する450人のデモで、第一回裁判員裁判の裁判官・検察官・弁護士、そして、裁判員たち全員に私たちの声が届いたに違いない。

東京地裁(写真の建物)に向けシュプレヒコール
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正午、デモ出発前に、呼びかけ人の玄侑宗久さん(作家・臨済宗僧侶)もかけつけアピール

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霞ヶ関ぐるぐるデモ
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 朝9時過ぎ、裁判員制度はいらない!大運動に参加するメンバーが東京地裁前に登場すると、マスコミのカメラが殺到しました。
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呼びかけ人の高山俊吉さんらたたかう弁護士も熱烈アピール
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その前を裁判員候補、傍聴者らが続々通過
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 裁判員制度はいらない!大運動は、デモに先立ち弁護士会館で記者会見をし、「裁判員裁判の無謀な実施を糾弾し、廃止に向け運動の大展開を訴える」という声明を発しました。

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「…今や状況は終焉の始まりとも言うべき事態にあります。私たちは深刻極まる事態が山積していることを知りながら暴挙に突入する政府・最高裁を、怒りを込めて糾弾し、裁判員制度はいらない!大運動をさらに力強く展開することをここに宣言します。
 私たちは、全国各地でくり広げる実施反対行動の冒頭の取り組みとして、本日、正午から、東京地方裁判所を包囲するデモを実施します。
 私たちは、国会・各政党・各国会議員が、国民の声に真摯に応え、裁判員制度の廃止に向け直ちに具体的な行動を開始することを強く要求します。
 私たちは、裁判員への取り込みを予定されている一人ひとりの国民、裁判員に裁かれたくない一人ひとりの被告人、裁判報道を厳しく規制されるマスコミ、この国の司法の破綻を憂える法曹その他の司法関係者など、すべての皆さんに、裁判員制度の廃止を要求してともに立ち上がるよう衷心から呼びかけます。
 力を合わせて裁判員制度の廃止を求める歴史的な行動に取り組みましょう。これこそ本当の<市民の司法参加>です。」(声明より一部抜粋)

 記者会見に参加した呼びかけ人の斎藤貴男さん(ジャーナリスト)は、裁判員裁判は被告にしてみれば「市民総出のリンチになる」と弾劾、今井亮一さん(交通ジャーナリスト)は、「裁判員制度の目的は裁判を変えることではなく、国民を変えることだ」と弾劾しました。