昨日(8/12)、杉並区教育委員会は多くの反対の声を踏みにじり、扶桑社版の歴史教科書を再び採択しました。本当に許せません。5人の教育委員の内、ナント4人が賛成、「素晴らしい」と絶賛した委員もいたとのことです。山田区長が、こうした歴史認識の人たちを軸に教育委員を選んでいるということに、まず危機感と怒りをもって弾劾したいと思います。
 12日は、朝から、「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会ら多くの団体個人が杉並区役所前にかけつけ、午後2時~の教育委員会で「つくる会」教科書採択をしないよう訴えました。11時半ごろ区役所前に到着すると、あたり一帯は騒然としていました。まず「つくる会」派の人々が「日の丸」を掲げ、ノボリを立ててマイクで何かがなり立てていました(写真右側の集団)。さらにそのすぐ後ろの中杉通りには右翼の宣伝カーが止まっていて、その上に男が立ってやはり何かがなり立てていました。宣伝カーの周辺には黒の背広姿の男たちが腕を組んで立っていました。異様な雰囲気! けれどもこの状況に杉並・親の会の女性がマイクをもって猛然と立ち向かっていました。

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そして、まもなく反対派の集会が始まり、次々と力強い発言が続き、「つくる会」派を圧倒してしまいました。
 集会で、杉並区議の北島邦彦さんは、山田区長らが戦争賛美の「つくる会」教科書を採択しようとするのは、過去の問題ではなく、これから戦争をやるためなんだと指摘し、横浜の中田市長や大阪の橋下知事らと一緒に「道州制」推進運動を率先して、資本を救済するために労働者の闘いを押しつぶそうとしている、戦争に突き進んでいこうとしていると弾劾しました。そして、こんなものは労働者が団結し、闘いぬく力ではね返せる!と訴えました。また、部落解放同盟全国連・杉並支部の青年は、「つくる会」教科書は差別をあおっていると弾劾し、祖国愛なんて言うけれど、年収200万のワーキンプアとブルジョアジーに共通の利害なんてない、国境を越えた民衆の団結愛が戦争をとめる、私たちの生活を脅かしているのは日本のブルジョアジーだ、北朝鮮ではない!と訴えました。(事務局S)

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「つくる会」教科書検定撤回を求める2007年9月29日の沖縄県民大会を報じる新聞を掲げてアピール

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「つくる会」教科書を採択するな!杉並区教育委員会に向けてシュプレヒコール。

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この日「杉並・親の会」は、採択反対の追加署名1059筆を教育委員会に提出しました。

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