愛媛からの報告です。* * * * * * *
 愛媛県内初の裁判員裁判が11月24日に行われ、百万人署名運動愛媛県連絡会のなかまが8人で、「みんなの拒否で制度廃止へ!」の横断幕を松山地裁前に広げ、ビラをまき、裁判所前で裁判員候補者と通勤の労働者市民にマイク宣伝でアピールしました。取材のマスコミ関係者も「ぜひ意見が聞きたい」と詰めかけ、あちこちで取材の輪ができました。社共含め全会一致の賛成という状況に対して、百万人署名だけが「廃止あるのみ」を訴えることがものすごい注目を浴びています。
 9時ごろから「出頭」してくる裁判員候補者にビラを渡して拒否を訴え、何人かの候補者と討論ができました。「親も大変な状態なのに、なんでこんなことせないかんのか。わしゃ反対じゃ」「わざわざ職場に休みを言うのが大変だった、不安でいっぱいです」「不安です、こんな私にできるのでしょうか」との声が聞かれました。私たちが「拒否できます。拒否しましょう」と言うと、「そうなんですか」とちょっとにっこりとした女性の表情が印象的でした。

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 当日出頭したうちの5人が、現場で辞退(拒否)したそうです!(新聞から)。松山地裁の発表は「候補者67人のうち、辞退31人、無断欠席4人を除く32人が出頭」です。さらに重大なことは、検察が裁判員法に基づいて「公平な判断が難しい」と決めつけた5人の候補者を理由を明かさず除外請求して認められています。「32人のうちの5人を除外」とは!つまり松山地裁は67人を呼びつけ、32人が出頭、うち5人が新たに拒否し、5人が「不適格」で、22人で抽選しているのです。ムリヤリ呼び出した人の3分の1にも満たないじゃないですか。破綻しています!
 「国民参加」とは大ウソで、「徹底した思想調査」で意図的に裁判員を選び出し、冤罪と重罰をバンバン乱発するこの制度の正体が明らかです。現代の「赤紙」=裁判員制度の正体を徹底的にあばき、宣伝し、「一人の拒否からみんなの拒否へ!みんなの拒否から廃止へ!」で、絶対に廃止に追い込むことができると確信しました。(愛媛県連絡会会員 H)

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