12月4日(土)緊急反戦行動を行いました。14時から原爆ドーム前で集会を行い、その後繁華街をデモ行進し、デモ終了後、約1時間、街頭宣伝・署名活動を行いました。主催は8・6ヒロシマ大行動です。緊急の呼びかけだったにも関わらず、約40名もの人が参加し、「戦争ぜったい反対!」の声が広島の街をこだましました。
 11月23日のヨンピョンドでの南北朝鮮による砲撃事件を契機に、米韓ー日米軍事演習が歴史を画する規模で開始されています。これに対して、「ヒロシマでも何か声をあげたいね」という声が複数届けられました。そうだ!「過ちはくり返しません」「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな!」という言葉は、まさに今のためにあるのではないか!と思い、緊急反戦行動を呼びかけました。雨が心配されたのですが、とてもいいお天気で危機感にあふれつつも、明るく、労働者には戦争をとめる力があり、国際連帯で戦争は阻止できる、と確信に満ちた集会・デモになりました。

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 集会を牽引したのは「8・6ヒロシマ大行動」の呼びかけ人の方々です。冒頭に下田礼子さんが発言されました。「自分の経験でもそうだが、テレビで『龍馬伝』や『坂の上の雲』を観ていても、戦争が始まる時というのは知らず知らずの内に流されて体制の側に立たされてしまうのではないか。今の朝鮮での状況と、それに対して知らん顔をしている日本の状況を見ていて本当にそう思う。」と危機感を表明されました。下田さんは、アフガン戦争が始まる時、当時70才を超えておられたにも関わらず、ハンガーストライキで原爆ドーム前に座り込みをされました。また、私に対しても「ヒロシマで何かせんといけんのんじゃないんかね」とハッパをかけて下さいました。足が痛いにも関わらず、最後までデモに出て「やれてよかった、やってよかったね。」と言って下さいました。
 続いて、ある在日の方から寄せられた声ー「軍事挑発をしているのはアメリカやそれに追随する韓国政府だ。また、これをもって朝鮮高等学校の無償化を白紙に戻すなど、許されない」ーというメッセージが紹介されました。それから、百万署名広島の仲間、セイブ・ザ・イラク・チルドレンの方、動労西日本の方、広島大学学生から決意表明がなされました。集会の基調として、当日まいたビラの中身が8・6ヒロシマ大行動事務局長から提案され、これを集会アピールとして全国・世界に発信しよう!と確認されました。

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 デモはすごい共感のまなざしで街に受け入れられました。嬉しそうに写真を撮る若者や、「よ~し、頑張れよ~!」と大きな声でこぶしをあげてくれるおじさん、解散地点では総括集会で一緒に「よ~し!そうだ~!」と声をあげてくれていた青年は、私たちの話の輪の中へ入ってきてくれました。「くり返すな」の言葉はまさに今問われています!という言葉に大きな共感を得たように思います。
 デモ行進後、八丁堀福屋前で街頭宣伝、沖縄署名を行いました。街宣をしていて感じたことです。1950年、GHQのプレスコード下で平和集会も禁圧された中、まさにこの八丁堀福屋の上から「朝鮮の友に原爆を落とすな」という非合法の反戦ビラがまかれたんだ……と峠三吉の詩を思いだし、本当に戦争の時にはこれまで念仏のように「戦争反対、憲法9条」を唱えていた人たちは沈黙するんだ……と思い至りました。
 本当に、今、起つことができてよかったと思います。戦争絶対反対の旗を振り続け、この旗の下に多くの仲間の結集をつくり出しましょう!(広島県連絡会 谷口)

▲広島でまいたビラです(表・裏)

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ビラのダウンロードはこちらから
→http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/bira.htm