法政大学を中心とする学生らの呼びかけに多くの団体が協賛して準備された今年の3・20反戦集会は、久しぶりに汗ばむような暖かい日となり、震災に心を痛めながらも怒りをバネに全国から多くの人々が代々木公園に集まりました。会場の最寄駅では、街行く若者に「一緒にデモに参加しよう!」と学生が呼びかけていました。

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 東北の被災地からも学生らが新潟回りで駆けつけました。日就寮で炊き出しなどを行っている東北大学学生自治会代表は「自衛隊による幹線道路の封鎖、こういう分断を乗り越えて駆けつけてきた。福島でも今日、原発反対の街頭宣伝に立ち上がっている。この闘いとひとつになって今日の集会をうち抜いていこう!全国で学生自治会を再建しよう!」と力強く訴えました。

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 未曾有の大地震、大津波による大災害、そして恐るべき福島原発事故の進行。これまでの日常生活が一変した現実の中で、報道が規制され、電気・交通への統制、10万を超える自衛隊の出動と、労働者民衆の怒りの声を押さえつける動きが強まっています。動労千葉の田中委員長はアピールの中で「大震災が情勢を一変させている。労働者への全面的な攻撃になろうとしている。こういう現実に全力を尽くして闘おう。闘う労働組合をよみがえらせよう!全職場から被災地支援・反原発の大運動を巻き起こそう!」と呼びかけました。また、全学連の織田委員長も基調提起の冒頭「青年・学生、そしてここにいるすべての人が、自らの飛躍をかけて、この大地震の現実に真正面から立ち向かおう!」と訴えました。
 福島原発事故後、島根原発をとめろ!とただちに中国電力への抗議行動を闘ってきた広島からも多数参加、広島大学生が熱烈なアピールをしました。

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 三里塚反対同盟の特別アピール、沖縄からのアピール、獄中の星野文昭さんからのアピール、滞日中東アジア民衆からの訴え、裁判員制度と闘う弁護士からの訴えなど、反戦を闘う多くの人々の発言がありました。青年労働者らからも、被災地の救援に立つ、そのためにも労働現場で闘う、と決意が述べられました。
 百万人署名運動からも西川重則事務局長が連帯のあいさつ。西川さんは戦争末期に大学生が天皇のため、天皇のお国のためと特別攻撃隊としていのちを奪われていった歴史を振り返り、戦争絶対反対の思いは若い皆さんと同じと語り、4.29安保・沖縄・憲法集会への参加を訴えました。

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 デモ隊は、自粛、自粛の渋谷の街を、思いっきり反戦を訴えて行きました。

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