4月29日、浅草で百万人署名運動主催の「原発なくせ!被災地支援!4.29安保・沖縄・憲法集会」を開きました。久しぶりの大きな集会&デモの企画でしたが、協賛団体(8.15労働者・市民の集い実行委/沖縄民権の会/沖縄-本土をむすぶ労組連絡会)を含め2回の実行委員会をもち、集会当日も東京・関東の百万人署名運動の仲間たちが力を合わせて準備し、予想以上の集会とデモの高揚をかちとることができました。集会参加者は420人、会場カンパは18万円を超えました!(ニコッ)
 賛同人のター坊が「反原発ミニライブ」を引き受けてくれ、集会前に斉藤和義さんの「ずっとウソだった」をギターと歌で披露。参加者の大合唱となりました。

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 集会は、3.11大震災と進行中の福島原発大事故によって引き起こされている事態を、どうとらえ、これにどう対決していくのか、という大テーマに、参加者全員が取り組み、展望を見いだそうというものでした。何よりも、被災地であり困難な状況の中から、宮城と福島、青森、茨城から連絡会の仲間たちが駆けつけてくれてリアルな現地報告と力強い闘いの方向性を示してくれたのが大きかったです。
 記念講演を引き受けてくださった斎藤文男さん(九州大学名誉教授)は、福島原発危機の深刻化の中で、日米同盟の深化と日本の「戦時」体制化が進められていることを具体的な例を挙げて訴えました。百万人署名運動沖縄の会共同代表の崎浜秀俊さんは沖縄の基地が強化されていること、広島からは反核反原発1000万人署名についての訴えがありました。「死んどるヒマはない!」と元気に活動する益永スミ子さんがカンパアピール。

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 休憩なし(!)で「トーク&トーク」へ突入。会場から次々に手が挙がりマイクが回されていきました。青森からは建設中の大間原発反対の現地闘争(5/21~22)の訴え、静岡からは浜岡原発とめろの取り組み報告、学生たちの元気な訴え、動労千葉を支援する会・山本さんからは動労千葉が震災・福島原発事故に関して世界に発した訴えに次々に連帯のメッセージや支援のカンパ等が寄せられている報告、被災地住民を受け入れている埼玉からの決意、星野暁子さんからは徳島刑務所で再審をたたかう星野文昭さんの闘いとメッセージの紹介、沖縄民権の会・座覇さん、茨城、新潟の仲間たち、障害者解放を闘う人など11名、一人3分の発言時間は所詮無理な話でした。
 呼びかけ人の高山俊吉さんは「原発、被災地支援、安保、沖縄、憲法、この課題を私たちは一つの問題としてとらえる。裁判員制度で問題の最高裁、天皇も入れ、悪い連中は全部つながっている!私たちの闘いはこれに立ち向かっていく共同の闘い、同根の闘いだ。確信を持ち、怒りと希望を持って闘いを進めていこう!」とまとめられました。(S)

5.20デモ参加を訴えるインコさん
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集会の後、浅草の街へデモアピール。先頭に立つ西川重則さん、崎浜秀俊さん、高山俊吉さんら。
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益永さんも自作のプラカードを
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             雷門前
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沿道の人々の熱いまなざし
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<集会資料から>

●百万人署名運動事務局の活動提起

【1】経過と決意
 「とめよう戦争への道…」の14年間。全国運動として、累計210万を超える署名を集めてきた。情勢は一変した。今日の集会を新たな出発点に。
 昨年11.23の延坪島砲撃戦。そして、エジプト、中東・北アフリカから革命の胎動が。私たちは、米日による朝鮮侵略戦争を絶対に許さない決意を固めた。そのためにも、安保・沖縄・憲法闘争の発展をきりひらこうと4.29集会を設定した。
 こうした中で「3.11」が起こった。胸が張り裂けるような悲しみと怒り。反原発の巨大なうねり。「みんなで日本を変えよう、と言いたい」。「愛する飯館村を返せ」。どう闘っていくべきか。議論をつくし、闘いながら、活動方針を定めていきたい。

【2】「3.11」をどうとらえるか
 獄中で闘う星野文昭さんから本集会へのメッセージをいただいた。すぐれて本質を言い当てている。本来人間は、自然の変化なども乗り越える力を持っている、しかしそうした人間本来のあり方を破壊してきたのは資本主義だと。「3.11」は、そうした資本主義社会の本質、根本矛盾が一気に噴き出し、暴かれ、吐き気がするほど露わとなった。いま、私たちの心の奥底に現れ、根底から怒りがわきあがっているのは、そのことではないか。
 人々に大災害をもたらしている責任の一切は、この資本主義社会の支配者である財界・資本家と政府・国家権力にある。そこに住まわされたこと、防波堤のこと、初動のこと、治安優先のこと、危険性を無視してきたこと、ウソをついてきたこと、情報や言論を統制していること、避難のこと、補償のこと、悪らつな復興計画のこと…、利益追求・安全無視の資本主義、新自由主義が行き着いた姿だ。本当に許せない。
 その極みが、福島第一原発の大事故だ。原発は、核、プルトニウムを得るためのものだ。「安全でクリーンなエネルギー源」は大ウソだ。そもそも「アトムズ・フォー・ピース」(原子力の平和利用)なる言葉と政策は、アメリカの核軍拡政策として生まれた(米大統領の1953年国連演説)。そして1954年のビキニ被曝を機に高まった反原水爆運動に恐怖した日本の支配者は、「原子力の平和利用を大々的に打ち出し、毒には毒をもって制す」とし(正力松太郎)、原発を国策化した。労働運動と反核運動の圧殺が起点にあり、日本の核武装へ道を開くことが狙いだった。
 核分裂を人間が完全にコントロールするのは不可能だ。原発は、労働者と周辺住民に被曝を強いることを前提としている。地球温暖化の根源でもある。廃炉にすることすらまともにできない。生成された大量の放射性物質はどうにもできない。放射能汚染の中では生きられない。内部被曝は恐ろしい。全世界から原発をなくす以外にない。
 ところが、電力資本・財界や政府は、原発政策をあくまで推進すると言っている。「浜岡原発3号機を7月再開に」(中電社長)、「柏崎原発3号機を再開したい」(東電社長)、「原子力は環境問題を解決する有力な選択肢。今後も造りつづけ、海外受注に対応する」(東芝社長)、「原発の安全性を求めるとともに、クリーンエネルギーに積極的に取り組む」「今の段階で停止させなければいけないとは考えていない」(菅首相)、「東電の努力には頭が下がる。東電の技術力の高さ、モラルの高さは世界最高」(日本経団連米倉会長)など。さらに、民主党政権を支える御用組合の連合は、「原発の理解と信頼を高める活動」(電力総連、1986年)、「原発の新増設を着実に進める」(連合方針、2010年)、と。冗談じゃない!! これが資本主義、その支配者たちの本性だ。もうこんな社会は変えよう。

【3】反原発はじめ全戦線の発展を闘う百万人署名運動へ
 百万人署名運動は、改憲・戦争絶対反対を貫く(唯一的な)全国運動だ。
 しかし、反戦を貫いていけば展望が開ける、これまで取り組んできた反戦的領域をしっかりやっていけばよい、という情勢ではもはやない。なにより、反核反原発に全力で取り組もう。そして、安保・沖縄闘争、改憲闘争、裁判員制度闘争など、戦争への道を阻止する重大な戦線の発展とそれぞれの結びつきのために、署名運動を通して縦横無尽に闘う。また、その根底にある労働戦線の闘い、労働貴族の労組支配を破って闘う労働運動を甦らせようとする運動と連帯して闘う。そうした考え方に積極的に転換して、やれることをガンガン実行する運動にしよう。
 米欧によるリビア軍事介入の始まり。本質は石油争奪のための侵略戦争だ。そしてエジプト革命の波及を止めようとする対応としてある。
 大震災と原発大事故は、日米の有事態勢づくりに利用された。自衛隊10万の動員、米軍の「トモダチ作戦」。自衛隊は陸海空一体の「統合任務部隊司令部」を設置、米海兵隊は山形空港に活動拠点を設置。さらに防衛省、在日米軍司令部(横田基地)、陸自東北方面隊総監部(宮城)の3ヵ所に「日米共同調整所」を開設。日米共同作戦が本格的に展開した。
 この中で、日米両政府は、必ず2+2を開催し、「朝鮮有事」と「中国の脅威」への共同対応を日米同盟の「共通戦略目標」とし、新ガイドライン協定の見直し、周辺事態法の改悪、集団的自衛権の行使の容認、普天間代替施設=辺野古新基地の建設方針の確定に突き進もうとしている。これ自体が9条改憲攻撃だ。
 リビア軍事介入弾劾、朝鮮侵略戦争絶対阻止を掲げ、日米安保粉砕・新基地阻止・沖縄基地全面撤去を闘おう。改憲のための憲法審査会の始動を許すな。
 現代の徴兵制=裁判員制度は絶対廃止。原発も裁判員もなくせ5.20日比谷野音へ。

【4】具体的なこと
 被災地で闘う仲間を支える。
 3つの署名運動(反原発署名、沖縄・憲法署名、朝鮮反戦署名)を全力で進める。
 5.14~15沖縄闘争を闘う。
 裁判員制度廃止5.20全国集会(日比谷)への賛同と参加の運動を全力で進める。
 国鉄全国運動6.5大集会(日比谷)に参加する。
 反原発の6.11全国百万人行動(5.7は渋谷)を実現しよう。
 8.6ヒロシマ大行動の歴史的な大成功を闘いとろう。

●斎藤文男さんの講演レジュメ

日米同盟・大震災の戦時体制
斎藤文男(九州大学名誉教授)

 東日本大震災と原発事故は、図らずも日米同盟による軍事協力のリハーサルの機会となった。
 年内には、菅・オバマ両首脳の「日米同盟宣言」が予定されている。これは、憲法9条の事実上の改正だ。
 この手口には先例がある。1996年、橋本・クリントンによる「安保共同宣言」だ。それは、日米安保条約の適用範囲を「極東」から「アジア太平洋」に拡大し、自衛隊は米軍の後方支援にあたることを約束した。そして翌97年、新ガイドラインの決定により、日本有事・周辺有事・平時における日米防衛協力のための法整備が着々と進められた。
 しかし、ブッシュ政権が始めたアフガン戦争・イラク戦争に日本を加担させるためには、これでは不十分になった。そこで米軍は、日米安保を世界に広げ、海外での自衛隊・米軍の共同作戦が行えるように「日米同盟の深化」を図ろうとしている。
 だから、近く行われる菅・オバマ「日米同盟宣言」は、橋本・クリントン「安保共同宣言」の改訂版、安保条約の事実上の再改定だ。つまり、平たくいえば、日本はいつでも、どこでも、米軍といっしょに戦争ができる国になる、ということだ。これが9条の実質改正でなくて何であろうか。
 憲法の条文改正は当面ない。できないからだ。だからこそ、これまでも外交改憲や立法改憲、解釈改憲といった実質改憲が進められてきた。これからも日米両政府は、このなし崩し改憲をいっそう推し進めるだろう。
 現に、沖縄・米軍基地は、世界戦略にもとづく米軍再編成の一環として強化されつつある。普天間・米軍飛行場の移設は、基地負担の軽減ではなく、安上がりに米軍基地を維持・強化するためだ。そして、沖縄をかなめに、日本全土の基地ネットワークの軍事機能を高めることによって「日米同盟の深化」が図られているのだ。
 沖縄・米軍基地は、沖縄だけの問題ではない。全国民の問題だ。軍事同盟への依存から脱却し、米軍基地を撤去することなしに、戦争をとめることはできない。
 護憲で平和は守れない。9条改正反対では平和は守れない。平和は「守る」のではなく、「つくる」ものだ。平和の条件をつくり、戦争体制を阻止することだ。
 そのために、いま、私たちがなすべきことは「日米同盟の深化」に反対し、沖縄・米軍基地の強化を阻止することだ。そして、戦争への道をとめ、平和にいたる「もうひとつの道」を切り開くことだろう。

●星野文昭さんからのメッセージ

4.29安保・沖縄・憲法集会へのメッセージ
星野 文昭(徳島刑務所在監)

巨大な被害は資本・権力によって生み出された
私たち人間は、本来自然そのものとして生まれ、自然のなかで生まれながら、その自然に労働によって働きかけて生産物を手にし、それを土台に誰もが人間らしく生きられる社会を運営する存在であり、どのような自然の変化、地震、津波などをものりこえる力を持っています。
 しかし、資本・権力の利潤・延命のために労働者人民、人間そのものを抑圧し、犠牲にする資本主義社会は、そうした人間本来のあり方を破壊しています。
 本来、地震・津波は天災として避けられなくても、その被害を最小限にすることも、人命を奪われるのを避けることも可能です。巨大な被害・犠牲は人災であり、それは資本・権力によって生み出されたものです。
 地震・津波による大きな被害・犠牲は、資本主義そのものが生み出したものです。資本主義の行き詰まりを、労働者人民に犠牲を強い、資本の利潤・延命を図り、のりきる新自由主義の下で、労働者、農民、漁民、人民の生活・安全を、解雇・低賃金・非正規化、社会保障解体、地方・自治破壊による切り捨てることによって生み出されたものであることを、心からの怒りをもって弾劾しなければなりません。
 そして、核・プルトニウム獲得を目的に、放射能を生む核分裂をコントロールして電力を得るシステムによって利潤・利益を得る電力・電機・全資本が、原発の運転・修理・更新によって原発と周辺の労働者人民に被曝を強い、その事故によって全土・全世界の労働者人民に被曝を強いることを承知で、「安全・クリーン・安価」のデマゴギ一によって原発を強行して生み出したのが、今日の原発事故です。
 しかも、原爆による被爆を労働者人民に強いているに等しい原発事故を起こしていながら、電力・電機・全ブルジョアジーの総意として原発を継続すると言っています。ここには、資本の利潤・延命のために新自由主義を強め、大恐慌を引き起し、大失業、賃下げ、非正規化、生活破壊、そして戦争によって労働者人民の生活と人生そのものを根こそぎ奪い、そうすることによってしか延命できなくなっている資本主義・帝国主義の姿があります。

労働者人民の団結した力で勝利しよう 
 彼らの利潤と延命のために、二度にわたる世界大戦を日本と世界の労働者人民に強い、そのことへの労働者人民の決起=戦後革命を日共・スターリン主義の裏切りに助けられ、9条を含む戦後憲法と日米安保・基地沖縄によってのりきり延命してきました。そして、今、戦後的発展の行き詰まりを、資本の利潤・延命のために、「規制緩和」「自己責任」の名のもとに戦後的なもの・権利を破壊して労働者人民に犠牲を強いる新自由主義に求めています。さらに、大恐慌を生み、大失業・賃下げ・非正規化・生活破壊と朝鮮・中国侵略戦争へ向けた日米安保・沖縄基
地強化、そして今回の原発事故によって、労働者人民の生活と人生そのものを根こそぎ奪おうとしています。彼らは、最早、社会をまともに運営する統治力そのものを失っているのです。そして、それを支えているのが、資本・権力と一体化している連合をはじめとした体制内指導部です。
 私たちはそのことをはっきりさせ、国鉄分割・民営化―新自由主義に対して労働者の団結によって闘い勝利する動労千葉を先頭とする階級的労働運動の真価をかけて、被災地はじめ、1047 名、沖縄、三里塚、全ての仲間の困苦を分かち合い共有し共に闘い、最早、統治力を失った資本・権力を倒し、その手から全てを奪い返し、労働者人民の力で生産と社会の全てを担い運営していくことこそ、今、求められています。
 被災地労働者人民救援を推進軸に、国鉄大運動を軸とする全産別・全闘争を闘い、職場・街頭・地域に闘う拠点を築き、エジプト・中東はじめ全世界の労働者人民の団結した力で今こそ資本主義・帝国主義を打倒し、労働者人民自身が社会の主人公となって誰もが人間らしく生きられる社会を実現しましょう。

再審無罪・即時釈放 人間が人間らしく生きられる社会を 
 私たちの70 年闘争とそれを引き継ぎ発展させる闘いは、まさにそのことに挑戦するものであったからこそ、権力は、私の無実を百も承知で無期・36 年投獄を強いている、このことに対して、全ての労働者人民の未来・解放をかけた自らの課題として闘い、星野無期を覆す再審無罪・即時釈放をかちとる星野闘争の勝利は、私たちの闘いを本物にし、強めるものです。
 今こそ、自己と仲間・労働者人民の団結した力を信じ、闘うことで団結を強め、労働者人民の団結した力で人間本来の誰もが人間らしく生きられる社会・末来を実現しましょう。

(1971 年11 月、沖縄闘争に決起してデッチ上げ逮捕・起訴。以来、無期懲役刑で下獄。再審請求中)

デモのシュプレヒコール案

*原発をとめろ!
*すべての原発をなくせ!
*国は一切の責任をとれ!
*東電はすべての被害を補償しろ!

*菅政権はウソをつくな!
*マスコミもウソをつくな!
*情報隠しをやめろ!
*言論統制をやめろ!

*核はいらない!
*六カ所核燃工場を動かすな!
*もんじゅの再開反対!
*日本の核武装を阻止しよう!

*子どもたちの命を守ろう!
*被曝労働をゆるすな!
*東電の労働者は共にたたかおう!

*沖縄に基地はいらない!
*普天間基地を撤去しろ!
*辺野古に基地をつくるな!

*日米安保をなくそう!
*憲法改悪反対!
*戦争挑発の軍事演習をやめろ!

*被災地の闘いを支援しよう!
*生きるためにたたかおう!
*みんなの力で社会を変えよう!