憲法記念日の5月3日、このかん沖縄問題に一緒に取り組んできた3団体が呼びかけて反原発デモ「すべての原発を止めろ!5・3アクション」を行いました。またデモの前段には、60年安保闘争と当時のアーチストの葛藤をテーマにしたドキュメンタリー映画『ANPO』の上映会が行われ、140名が参加しました。
 全国、全世界で反原発の闘いが巻き起こっています。福島県民の原発への怒り、不安は、世界最大の出力を誇る東電の柏崎・刈羽原発を抱える新潟県民にとっては決して他人事ではありません。私たち百万人署名運動の仲間たちもかつて、激しく闘われた柏崎・刈羽原発反対闘争の一翼を担い、また東北電力が計画した、旧巻町(現新潟市)に原発をつくる策動も地元住民、労働組合と共に闘い、計画を断念させ、勝利した経験を有しています。
 デモ出発地のクロスパルにいがた前には、集合時間の午後5時前にネットで情報を知った全くの見知らぬ人たちが集まり始め、またイラク反戦デモ以来の人、かつて原発反対闘争をともに闘った人との出会いがあったりと、原発事故への怒りの広がりを感じさせられました。上映会の参加者も半数以上の人たちが合流して約100名の隊列になりました。デモ隊はそれぞれが思いを込めたメッセージを書いたプラカードを掲げ、画家やデザイナーは自らの作品で原発への怒りを表現しました。新潟市の旧市街地から新潟駅に向かうデモ隊に向かって携帯で撮影する若者も多く、連休のイベントに繰り出した人たちから圧倒的な注目を浴びました。

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 新潟では続々と原発関連の集会、デモ、学習会が企画されています。私たち百万人署名運動はこれらに積極的にかかわり、ヒロシマ、フクシマが呼びかける「すべての原発の即時停止・廃止を求める」署名運動を広げます。既存の社会を前提とする限り「すべての原発の即時停止・廃止」を訴えることはできません。この訴えこそが大震災、原発事故に衝撃を受け、生き方を模索する人たち、とりわけ青年たちの心に届くメッセージであると確信しています。時代はあたかも「昭和」初期と符合するかのように大震災、恐慌、戦争の危機が深まっています。私たちはこれらの危機に抗して闘う人達の結集軸となるべく頑張っていきます。(新潟県推進委員会 S)