5月18日、九電本社で「玄海原発2号機、3号機の再稼動をするな!全ての原発を停止し廃止せよ!」と抗議行動と、九電本社との交渉が行なわれました。呼びかけは「九電の原発廃炉を求める会」(5月18日現在で260団体)。私たち福岡県連絡会や合同労組レイバーユニオン福岡も参加し、ともにこの日の行動を闘いました。
 九電本社との13時からの交渉に先立って、4月20日の九電本社への交渉申し入れ以来泊まり込みを続けている「九電本社前ひろば」の深江さんらを中心に様々なアピールが行なわれました。その後、簡単な集会。このころには九電本社前には300人近い人が集まっていました。集会では福岡県内だけではなく、鹿児島、宮崎、熊本、長崎、大分、佐賀と九州全県からの参加者から力のこもった発言が相次ぎました。
 いよいよ13時を前に全員で交渉に参加しようとしましたが、九電は会議室のキャパシティーから参加者は40人に限定すると全員の参加を拒否し、警備員らを動員して入場を阻止する暴挙に。参加者からは怒りの声が沸き起こる。「大きな会議室など九電本社にはいっぱいあるだろうが」「何を怖がってるんだ」「部屋が狭いんだったら、この広いロビーでやったらよか」
 結局、交渉予定時間を40分以上オーバーして、人数制限をある程度受け入れて50人余りが用意された会議室に入り交渉開始。交渉には被災地から放射能を逃れるために避難してきた赤ちゃんを抱いたお母さんたちも参加しました。交渉の模様を入場できなかった200人あまりの参加者にパソコンで実況中継しようとしたところ、これも妨害。しかし、徹底的に九電を追及して実況中継を認めさせました。九電本社前に急遽設置された放映会場で、交渉の様子の一部始終が会場に入れなかった参加者や通行人にも公開されることに。

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 交渉の中で明らかになったことは、九電は地震・津波の脅威についてまったく理解できていないということでした。理解できていないのに「備えは整えている」と平然と強弁しているということです。また、原発を稼働しなければ電力不足におちいるという主張も、「石油などの燃料確保の見通しが立たない」という理由であり、発電能力の問題ではなくまったく根拠がないことも明らかになりました。こんな九電に原発の運転など絶対に許すわけにはいかないことがはっきりしました。
 交渉は2時間あまりで終了し、あらためて本社前で報告集会。交渉参加者が次々に九電に対する怒りを表明。福島第一原発1号炉の建設に従事した当時のGE技術者だった菊地洋一さんの発言は圧巻でした。
「地震を知ったとき、福島第一原発1号炉がどうなっているのか手にとるようにわかりました。無数の配管があるのです。あんな地震に配管の溶接が耐えられるはずがありません。冷却装置が喪失し炉心溶融にいたることは確実だと思いました。…原発は作ってはいけないのです。」

 参加者はなんとしても全ての原発を直ちに停止し、廃炉に追い込まなければならないことを誓い、今後の6・11全世界反原発行動の爆発などに向けて取り組みを強め広げていくことを確認しあいこの日の行動を終えました。(会員・福岡在住)