11月23日午後、「9月8日八重山全教育委員協議の決定を認めさせる県民集会」が嘉手納町のかでな文化ホールで開かれました。沖教組・高教組・「9・29県民大会決議を実現させる会」などが呼びかけたものです。集会には教育労働者をはじめ1000人以上が参加し、「育鵬社」採択過程や中川文科大臣の竹富町無償対象外発言への怒りが集中しました。
 「沖縄から平和教育をすすめる会共同代表」の高嶋伸欣さんが講演を行い、「政府・文科省の態度が二転三転している。動揺しぐらついているのは彼らの方だ。あらゆる場で追いつめよう」と訴えました。
 集会には八重山からも教員や市民が参加しました。石垣市の「子どもと教科書を考える八重山住民の会」の方は「今回の教科書問題の背景には、尖閣問題、政府の防衛大綱、与那国への自衛隊配備という動きがある。2007年9・29県民大会での11万人結集した力がある。全国と連帯して闘おう」と訴えました。竹富町の「竹富町の子どもに真理を教える教科書採択を求める会」や与那国町の保護者からも怒りに満ちた発言がありました。八重山の中学校教員は、教科書調査員をおろされた経緯を述べ、「育鵬社の教科書を、教育現場には絶対に持ち込ませない」と決意を語りました。大きな拍手が会場からあがりました。「9・29県民大会決議を実現させる会」世話人の玉寄哲永さんは、福島第一原発事故に触れ「原子力の平和利用があるかのように思わされてきた。それが福島の大惨事をもたらした」と述べ、育鵬社の教科書は絶対に使わせないと怒りを表明しました。

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 「育鵬社」教科書採択をめぐる攻防は非和解的に進んでいます。政府・文科省の脅迫とも言えるような不当な介入は、沖縄の労働者人民の怒りをますますかき立てている。闘いが(07年)9・29県民大会をも乗り越えて発展して行くことは明らかです。新たな闘いへ突き進むもう。(百万人署名運動・沖縄の会 M)