2010年4月から始まった高校の授業料無償化、でも未だに朝鮮学校だけ適用されていません。今年3月の卒業式までに適用決定を!と、2月14日午後、参議院議員会館で、朝鮮学校に「高校無償化」実現を!!院内集会が行われました。主催は「高校無償化」から朝鮮学校排除に反対する連絡会。平和フォーラム、日朝学術教育交流会が共催です。約200人が参加し、国会議員に要請後、文部科学省にも要請に行きました。

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院内集会には国会議員8人と秘書14人ほどが参加。冒頭、連絡会の長谷川さんから、朝鮮学校無償化棚上げ、他方で自治体からの朝鮮学校への補助金カットと、このままでは民族学校がつぶされてしまうのではないかという危機感を持っていると、切羽詰った訴えがありました。

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議員らからは、「昨年行われた法務省人権擁護局主催の全国人権作文コンテストで九州朝鮮中高の生徒が内閣総理大臣賞を受賞している。そうした朝鮮学校に無償化適用をしないという国会の現状こそ問題だ。」「総理が超法規的にとめている。すぐに大臣に指令すべき。」「国政の側が反日教育をやっている。」等々の発言があり、朝鮮学校無償化問題が政争の具にされている現状に憤りを強めました。
田中宏さん(一橋大名誉教授)は、高校無償化の対象には外国人学校を含む各種学校が入っていること、すでに、その後申請があった2つの各種学校が認定され給付を受けているのに、未だ朝鮮学校のみ認定されないことは許されない!とその理不尽さを指摘しました。また、これは「官報」を見て初めてわかったことで、この問題についてマスコミが全く報道しないのはおかしいとも。

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オモニ会のお母さんは、「子どもたちは、朝鮮人として胸を張って生きていきたいと学校に通っている。でも今の現実に、日々傷ついている。」「朝鮮学校は国からの補助はなく、同胞の手弁当でまかなっており、授業料も高い。バイトをしても、やめざるを得ない子もいる。それなのに、国はよくもいろんな言いがかりをつけてとあきれている。この長い間の怒りを、どこにぶつけたらいいのか。これ以上子どもたちの心を踏みにじらないでほしい。」と訴えました。
また、昨年朝鮮学校を卒業し大学1年生となったキムさんは、「またしても自分たちが除外されてしまうのかという思いで、バイトや部活を削って無償化適用を求める運動をした。朝鮮学校は私たちのアイデンティティを育てる大事な場所。朝鮮学校の教育を直接見てもらえれば、どれだけすばらしい教育がされているかわかると思う」と。

在日三世の辛淑玉(シン・スゴ)さんもかけつけ、「(日本人と)同じことをすることが、この社会でどんなに困難なことか。朝鮮人が声をあげたら、悪意を持って小石を投げつけられるという歴史をずっと歩んできた。朝鮮人だけが排除される社会はもう終わりにしましょう。こんな体制は、日本社会が壊れていくことだ。」と言われました。その通りだと思いました。

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院内集会後、文科省へ。文科省前で抗議のアピールとシュプレヒコール。

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そのあと、文科省の中で申し入れ。
文部科学省初等中等教育局高校教育改革PT専門職の中嶋光穂さんが対応に出てきました。

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参加者は、今どのくらい審査が進んでいるのかと聞きましたが、中嶋さんは「現在、審査中ということで」と繰り返すばかりで具体的なことは全く答えません。
オモニの「このままでは在日の体力が続きません!補助金も打ち切られ、どうやって学校を支えていけばいいのか。こんな大きなところで働いている皆さんにわかりますか?」「要請書を持ってきて読むたびに、大臣が変わる。このままでは卒業式が迎えられない。どれだけつらい気持ちで子どもたちを学校に通わせているかわかりますか?」との切実な問いにも、応えられない。

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3月1日(木)までにはきちんと答えられるようにしておく、との約束をとり要請を終えました。(Se)


●3月1日(木)午後4時~5時、スタンディング抗議(文部科学省・旧館正門前にて)、*スタンディング行動の前に文科省要請行動
午後6:15分~代々木公園イベント広場で集会・渋谷駅周辺デモ行進