5月18日(金)、NAZENの「すべての原発いますぐなくそう!全国署名」1万4786筆を経産省に提出しました(前回分との合計6万6896筆)。この日午後2時に、NAZENの仲間や、NAZEN署名に取り組んでいる百万人署名運動の仲間らが経産省前テントひろばに集まり、8名で経産省に向かいました。

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前回は経済産業省・安全保安院広報課への提出でしたが、今回は対応部局を経済産業省資源エネルギー庁・電力ガス事業部原子力政策課に変更してきました。彼らは変更した理由は、要請文の内容に応じてということと、要請等が多いのでその時に対応できる部署が対応するということだと説明し、たらい回しではないと言いました。

3人の経産省役人に対して、NAZEN事務局長の織田さんが提出署名の趣旨を述べ、また、NAZEN呼びかけ人の三角さんが再稼動を絶対やめるように訴えました。そのあと参加者たちは経産省の責任を追及、原発再稼動やめるよう要請し、意見交換を行いました。

参加者がそれぞれ考えていることを述べたので、問題は多岐にわたりましたが、真剣でした。「政府や東電の社員は牢屋に入るべき」「福島第一の4号機が危ないと言われているがどう対処しているのか」「関西電力は再稼動しないと夏の電力が足りないなどと言っているがおかしい」「原発は無差別殺戮兵器だ」「福島は収束などしてない」「ドイツでは倫理委員会が原発の是非について討議したそうだが、日本では倫理などまったく問題にもしてない」「原発労働があってしか原発は動かないのだ」「核は取り返しがつかないものだ」等々。

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ほとんどの「答弁」は役人のMさんがやりました。彼はぺらぺらと「有能」さを証明するかのようによどみなくしゃべりました。「われわれは今回の事故を防ぎ得なかったことは本当に申し訳ないと反省をしています。その点は枝野大臣以下そうです。被災者の支援は最後まで国として全力で取り組んでいかなければならない話です。最後は更地にするまで国としてやっていきたいと考えてます」「福島並みの地震・津波が来たときを想定してストレステストの内容や対策を決めました」等々。でも私たちはこうした言葉にもうだまされません!

彼らに対して、それぞれ何回福島に行ったかという質問がされました。なんとMさんは「自分は霞ヶ関担当なのだ。霞ヶ関におりつつも常に福島のことを思って仕事をしている」と言いました。参加者は「現場を見ないで何をいうのか」とあきれました。まさに役人そのものです。このMさんは今回だけでなく、他の福島原発問題の集会などでも発言しています。まったく許せないです。
「私は政府としての立場しか答えられない」と言うMさんに、国民全体が怒っていることを承知しているか!と問い詰めました。彼は「個人的な見解ですが、外を見ていただければわかりますが、テントがあります。常に人がいます。これは私たちも(国民の怒りの表れと)承知しています」と言いました。

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NAZEN事務局の松室さんは「署名の一筆一筆に原発を廃炉にの思いが込められている。署名の体積はこれだけだけど、ここに1万5000人の怒りが詰まっています。心の底からの思いを軽んじずに受け止めていただきたい。全国、海外から集まったものである。福島の人たちの署名もたくさんある。役職ではなく人間として向き合ってほしい。」と言い、署名を提出しました。

署名提出後、再び、経産書前テントひろばで総括をして、提出行動を終わりました。(T)

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