9月10日~11日にかけて、徳島県阿南市での陸自14施設隊の夜間武装行進訓練に反対して抗議行動に行ってきました。
午後9時、小銃、弾帯、迷彩服、無灯火、バズーカ砲(?)で武装した部隊が90名、基地正門を出発。しかし、彼らは一歩目から、私たちの反対のシュプレヒコールを浴びることになりました。

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…さらに、夜の10時にもかかわらず、県内から100名をこす労働組合、市民団体が結集して、やっさもっさしながら、小休止ポイントの「道の駅」で待ち構えています。そして、自衛隊員たちが現れると、労組旗、横断幕、プラカードで、グルッと包囲してしまいました。

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「武器を捨てろ」、「戦争反対」などの声と共に、「自衛隊員も労働者とおんなじや!」「金持ちのために戦争に行ったらあかん!」「若い君らを戦争に行かせようとする奴らからは、ワイらが守ったるでぇ!」「仙谷の命令をきいたらあかんよ。」「放射能汚染に一緒に反対しよう」など、大いに盛り上がりました。暗闇の隊員からも、白い歯がこぼれました。
自衛隊父兄会と思われる数人が、「日の丸」を持ってきて、しきりと叫んでいました。「尖閣を守ってくれてありがとう。自衛隊頑張れ」。でも完全に無視されていました。

     2012年9月11日付徳島新聞
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夜間武装訓練とは、自衛隊幹部の狙いとしては、政権に異をとなえる民衆に、銃をむけさせるための凶暴な治安出動訓練です。しかし、それはこちら側の取り組み方によっては、アラブで起きているような、自衛隊そのものの、大きな分岐を作り出していくものであるといえます。問われているのは、私たち運動の側次第だ!と思いました。
前日の沖縄、国会前のオスプレイ反対行動と一体で、とりくめたと思います。(徳島県連絡会事務局)

●10日の昼間に、百万人署名運動で陸自徳島駐屯地第14施設隊あてにFAXで抗議の申し入れをしました。

陸上自衛隊 徳島駐屯地 
第14施設隊 御中
申し入れ書
                        2012年9月10日
                  
  とめよう戦争への道 
百万人署名運動 徳島県連絡会

私たちは、ふたたび戦争を繰り返させないというつよい思いで、幅広い人々が力を合わせて平和運動に取り組んでいる団体です。

本日の陸自14施設隊による、夜間徒歩行進訓練に対し、強く反対し、中止をもうしいれます。
おりしも、領土争いをあおり立て、日・中・韓の私たち民衆を対立させるような発言が石原都知事、橋下大阪市長などによって繰り返されています。

これと連動して、新型軍用機のオスプレイが沖縄、岩国に配備されようとしています。軍用ヘリでは届かない釣魚台や独島、さらに38度線、上海をもその攻撃範囲に収めるオスプレイの配備は、戦争準備そのものです。
しかし、私たち99%の労働者の生活に領土争いでの対立など全くありません。
日・中・韓の労働者・民衆に対立を持ち込むような政府の行動には、全面的に反対していきます。

とりわけ、本日の無灯火で、戦闘服、小銃を装備しての行進は、公表されている目的とは全く無関係の戦争のための訓練であることは明らかです。

徳島全域を軍事の街にするようなことは、絶対に行わないで下さい。
                               以上