放射能を含む震災がれきの受け入れ・地元焼却に反対する「THINKガレキTHINK原発」の新潟市内パレードが14日、にぎやかに行われた。ファミリー参加型パレードという呼び掛けに福島や山形県からの被災者家族を含む80人が参加、JR新潟駅前の公園から万代橋を渡り目抜きの古町十字路まで3キロの道のりをデモ行進した。

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新潟県では新潟市、柏崎市など5市の市長が岩手県大槌町などからの放射能がれき受け入れ、地元の焼却施設での焼却・埋め立て処分を表明、受け入れに慎重な同県知事と対立した。5市には、がれきがどんなに微量でも人体に危険、農作物に風評被(実)害が出る、焼却で放射能が濃縮されるなど危険性を憂慮する住民らが反対運動に取り組んだが、11日から三条市と柏崎市が見切り発車、試験焼却を始め、本焼却に向けて動き出した。
こうしたことから受け入れ反対の有志が「脱原発100万人アクションinにいがた」と連携、「THINKガレキTHINK原発実行委員会」を作って各地の反対運動に呼び掛け、デモに取り組んだ。百万人署名運動県推進委員会は脱原発アクションに参加、原発反対に取り組んでいる。

この日一行は家族連れで仮装したり、楽器を用意したりして参加、メッセージボードを大きく広げ、子どもたちを含め風船片手に楽しげにパレード。ハンドマイクから「放射能がれき受け入れは危険だ」「首長は住民の声を聞け」「柏崎原発の再稼動は反対」などと訴えた。

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デモの沿道では労働者市民向けのチラシを配り、幼児や子どもには風船を手渡して放射能の危険性を訴えた。パレードの模様は地元民間テレビが取材した一方、地元のフォトグラファーがネットに配信したり動画中継が行われたりした。(新潟県推進委員会・片桐元)