放射能を含んだ震災がれきを受け入れ、試験焼却を強行しようとした新潟市で26日、地元住民、市民、反対闘争を取り組んでいる「THINKがれき」実行委員会などによって、がれきの搬入が阻止された。同市の亀田清掃センターでは反対派60人余が夕方から集まり、プラカードなどで放射能焼却の危険性を訴え、搬入口前でコンテナにがれきを積んだトラックを阻止した。

亀田清掃センターゲート前で

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トラックの前に座り込んだ地元女性

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住民らは大雨の中、午後5時から搬入をストップさせ、「協定にない(放射能を含む)廃棄物は受け入れない。新たに受け入れる際は地元と協議する」とする公害防止協定違反を指摘、清掃センター長、同市の副市長らを徹底追及した。トラックは道路に立ち往生した。
この結果、午後9時過ぎ、同市は地元自治会の反対申し入れ、反対派の指摘を受け入れざるを得ず、がれき試験焼却の中止を表明した。がれきを積んだトラックは反対派の前を通過、引き上げた。

地元住民の申し入れ

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放射能がれきの試験焼却が予定されたのは亀田清掃センターと新田清掃センター。新田清掃センターでは住民の指摘による調査から今年5月、焼却灰から法令基準以上の鉛が検出された。亀田センターでは、焼却灰から基準以上の水銀が検出され、新潟水俣病の発祥地だけに問題視され、市は議会に報告した。
この日、地元自治会などは水銀、鉛の検出自体や基準超過を不安視、この解決が先決ではないかと追及した。 また反対派は同市公害防止協定の4条(事故の自治会報告義務)、9条(範囲外処分ごみの地元と協議義務)違反を指摘、「放射能を含む他県の廃棄物は受け入れ規定がない。がれき搬入は協定違反と追及、搬入を拒んだ。

 百万人署名運動新潟県推進委は「THINKがれき」実行委に参画、この日、会員ら十数人が現場に駆けつけた。搬入反対行動を聞き、詰め掛けた農民や乳児を背負った母親の姿もあった。 新潟県では同市のほか柏崎、長岡、三条、新発田の5市ががれき受け入れを表明、受け入れに慎重な姿勢を示す県知事と対立した。柏崎と三条市が試験焼却を強行している。(新潟県推進委、片桐元)