12月1日、NAZENヒロシマ主催の「内部被曝を考える」学習会が開催され参加しました。講師は広島大学原爆放射線医科学研究所の大瀧慈教授です。
大瀧教授は、原爆の初期放射線を浴びた量とガン発生の因果関係について研究をされてこられた方です。「初期線量は、爆心からの距離で少なくなるが、ガン死亡危険はほとんど低下していない」というデータを示され、「初期放射線」だけではなく、ガン死亡リスクには、残集放射線による内部被曝が大きく影響しているということを理解することができました。

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ABCC(原爆傷害調査委員会)やそれを引継いだ放影研(放射線影響研究所)、IAEA(国際原子力機関)などは、この低線量内部被曝の影響はいっさい無視し続けてきました。ガンなどの発症は初期放射線量で決まるとしてしてきたICRP(国際放射線防護委員会)が設定している被曝の許容限度というものが根本から崩れてきます。
「100ミリシーベルト以下なら安全」とか、子どもへの「20ミリシーベルト」基準がとんでもないごまかしの数字かということを実感し、あらためて怒りが沸いてきます。

被曝労働を無視して原発を54基も作ったのも、現在福島からの移住を認めないのもこの低線量内部被曝の影響を隠し続けて、あくまでの原発を維持し続けたい資本と政府、原子力ムラの意図によるものです。
衆議院選挙の中で、原発について様々な政党が「脱原発」とか「卒原発」などと言っていますが、全て「何十年後に」がついています。こんなごまかしは許せません。内部被曝問題への理解を深め広めていくことが重要です。

12月14日から予定されている「政府・IAEA福島閣僚会議」抗議行動に広島からも代表を送りたいと思います。(広島県連絡会 伊豆ハルミ)


福島の女たちからのIAEA国際会議抗議行動への呼びかけ

☆『原発いらない福島の女たち』から全国の、世界中の皆さんへ

女たちはIAEA(国際原子力機関)と政府主催の『原子力安全に関する福島閣僚会議』に抗議し、次のような非暴力アクションを全力で展開します。どうぞ、それぞれの地からつながって下さい、共に行動に参加して下さい。

■12月14日 (金)
*13:30~県庁申し入れ・かんしょ踊り・オープニングデモ行進等(★女たちの呼びかけ)
*18:00~広瀬隆講演会(脱原発福島ネットワーク・ハイロアクション福島主催)

■12月15日(土)
*7:00集合⇒移動~14:00頃まで(解散時間は天候等にもよる)
*ビッグパレット(国際会議会場)で歌・ダイイン・リレートーク・かんしょ踊り等 (★女たちの呼びかけ)
*IAEAへの申し入れ(フクシマ・アクション・プロジェクト)
*13:00~脱原発をめざす首長会議 (同主催)
*18:00~交流会(☆ビッグアイで)

■12月16日(日)
*13:00~市民会議(フクシマ・アクション・プロジェクト)
*18:00~交流会(☆ビッグアイで)

■女たちの主張:
  『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』

■注意:郡山市はいまだに線量が高い所です。ご自身の判断で参加を決めて下さい。
子どもと妊婦は参加を薦めません。屋外アクションには十分な放射能防護をして参加して下さい。

■連絡先:
黒田節子 (郡山市)080-3195-0229 
椎名千恵子(福島市)080-6554-1979
地脇美和 (西郷村)090-7029-5617
橋本あき (郡山市)090-6257-0768
武藤類子 (田村市)090-4477-8356 
大賀あや子(相双) 080-1807-6999 
メールアドレス onna100nin@yahoo.co.jp
ブログ http://onna100nin.seesaa.net/