3月10日、伊方原発の地元・愛媛県松山市で、伊方原発をとめる会主催の「伊方原発をとめる愛媛県民集会」が行われ、私たち愛媛県連絡会の仲間も参加しました。伊方原発をとめる会は、伊方原発3基の運転差し止めを求める住民訴訟に取り組んでいる超党派の団体で、原告も600名を超える数が参加しています。私たちも原告として参加しています。
 集会は愛媛県庁横の堀之内公園で行われ、470人が参加しました。とめる会の草薙順一事務局長が「絶対に福島を繰り返してはならない。命と未来を守るため頑張ろう」とあいさつし、弁護団事務局から裁判と「伊方原発をとめる」署名20万筆を翌11日に県に提出することが報告されました。

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 集会参加者代表として10人がリレートーク、玄海原発差し止め訴訟団の方、伊方原発の地元で反対運動を闘ってきた近藤誠さん、原発さよならネットワークなどの発言とともに、3・11以降に原発をなくしたいと行動を始めた若いお母さんの発言もありました。また、この間の県庁前行動で出会った仲間が「県庁前行動参加者」として発言しました。「私は原発の安全神話を信じて電気を使ってきましたが、福島事故と大飯原発再稼働の頃、これは違うと思い、昨年8月の伊方原発前行動から参加しました。今は毎週金曜日、雨が降ろうが槍が降ろうが、午後6時から県庁前に集まって、伊方原発の即時廃炉を訴えて行動しています」。
 集会には松山から離れたところの百万人署名の会員の方が、知り合いと一緒に参加していました。日頃なかなかお会い出来なくて、連絡会通信でつながっている会員との再会はうれしいことです。愛媛県職労は「伊方原発再稼働絶対反対!」と大書された横断幕と組合旗を持って参加しています。郵政の仲間も多数参加しました。

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 会場の公園からデモに出発し、すぐ隣の愛媛県庁をデモ参加者全員で包囲する「人間の鎖」で「知事は再稼働を認めるな!」「伊方原発再稼働反対!」と全員が一つになって声を上げました。私は多くの仲間に送られてデモの後、福島へと出発しました。

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 翌11日は、伊方原発ゲート前で午前10時から「11日行動」が行われ、地元や各地から30人が集まり、愛媛県職労も連日行動で参加しました。地元の八幡浜・原発から子どもを守る会の斎間純子さんは「福島の人たちはふるさとを失った。伊方で同じことがあってはならず、原発は二度と稼動してはならない」と訴えました。

 四国電力は14日に「6月中に伊方原発の新安全基準に基づく対策を終了させる」ことを発表し、7月即申請→再稼働を狙っています。中村県知事は維新の会一派の超反動で「国の新基準に通れば再稼働を認める」立場を繰り返し表明しています。この3・11をスタートにして、伊方原発の再稼働を絶対に止める決戦になりました。全国の力を結集して伊方原発の再稼働を絶対に阻止し、大飯原発の停止から全原発の停止をなんとしても実現していきましょう。(百万人署名運動・愛媛県連絡会 H)