百万人署名運動・新潟県推進委員会は3月16日、2回目の憲法学習会を新潟市のクロスパルにいがたで開きました。昨年4月公表の自民党「日本国憲法改正草案」を直接素材にして改憲のポイントを探り議論してみようという狙い。会員らおよそ20人が参加した。
 最初は3・11反原発福島行動’13に参加した報告。福島の怒りに触れ、国労郡山工場支部の取り組みや福島大学、地元高校生らが元気よく闘っていることが伝えられた。かんしょ踊りの由来やワークショップ、各地で原発と対峙している姿、「牛と生きる」酪農家の闘いも感動を呼んだ。

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 国会で憲法審査会が始まり改憲は待ったなしです。事務局から自民党草案の歴史経過、改訂のポイントを解説、配布の草案を読みながら気がついた点を出し合い議論を重ねました。
 前文の論議では、草案は「天皇を戴く国家」と「基本的人権を尊重するとともに」と対立するテーマに触れているが「天皇」に力点があることは明白。しかし、基本的人権に触れざるを得なかったということだろう。いずれ将来に矛盾点を引きずることになろうという指摘が鋭かった。
 参加者から、自分は現行憲法前文の「日本国民は恒久の平和を念願し(略)、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」の部分にずっと惹かれてきたが、草案は先の侵略戦争の反省を反故にしようという内容、許せない暴挙であると真っ向から批判があった。

 第2章「安全保障」では、「戦争の放棄」を転換する内容。冒頭に(平和主義)を掲げているがお題目だけ、いかにも建前と本音という感じがありあり。逆に「衣の下から鎧」ですねと笑ってしまう声があった。「国防軍に審判所を置く」とあるが、特別裁判所の設置はまさに戦前のように「一人歩き」するだろう。(領土等の保全等)では、「国民と協力して、領土、領海及び領空を保全し」とあり、これは逆に領土問題への民衆の動員を狙っているのでしょうと分析された。

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上段が自民党草案、下段は現行憲法の条文です。(クリックrすると読めます)

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 第3章「国民の権利及び義務」では、冒頭に(基本的人権の享有)とあり次いで、(国民の責務)をうたう。そこで「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」とある。ここは責務が前面に出て、前回学習会での指摘などから天賦人権説に基づく人権説を逆転させ、国家が国民に重い負担を求めた部分である。草案は納税、戦争協力、国旗国歌尊重など21の義務を国民に義務付けた。
 このほか、(信教の自由)、(表現の自由)でも、草案を逐条審議した。参加者それぞれが思いつく点を批判し、活発に議論を交わしました。(新潟県推進委員会・片桐)

●自民党の日本国憲法改正草案は下記に載っています。
→http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-109.pdf