7月16日(火)午前9時から、水道橋駅近くの東京都教職員研修センター前で、不当な再発防止研修に対する抗議行動がありました。この日、9時30分から、この春の卒業式での不起立で不当処分された教員KBさんの2回目の再発防止研修が行われたのです。
このかん、都教委は君が代不起立教員への「研修」に名を借りた「いじめ」とも言えるいやがらせを執拗にくり返しています。一人ひとり違う日に呼び出し、反省がなければ2回も3回も呼び出してくる。ある教員には職場で20数回も「研修」が強要されたそうです。
被処分者の会の呼びかけで約40名ほどが集まり、KBさんを激励して送り出しました。

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都立工芸高校と同じ建物にある研修センター

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一人の教員の研修のために何と10人もの都教委の職員が建物の前にズラリと並んでいました。

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送り出した後の集会で、被処分者の会の近藤事務局長は「まるで犯罪者扱い、精神的にも物理的にも圧迫を加えてくる。こんなことをくり返せば憲法違反だ」と怒りの声を上げ、こうした再発防止研修への抗議と該当者への支援行動への参加を訴えました。

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また、参加した河原井純子さんから、裁判闘争の勝利の報告がありました。7/12に最高裁が都の上告を受理しない決定をしたので河原井純子さんの差し戻し控訴審高裁判決(2012年11月7日)が確定したのです。
確定した内容は、都立養護学校の創立記念式典で君が代斉唱の際に起立も斉唱もしなかったとして、都教委から停職処分を受けたことに対する損害賠償訴訟で、30万円の支払いを都に命じたものです。
河原井さんは「判決の中では、教育の営みについても触れており、今後、教育の自由の門戸を開ける一歩にしよう」と訴えました。

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教育労働者の「10.23通達」との闘いが不屈に継続されています。連帯しましょう。(S)