2月9日、無実でありながら未だ徳島刑務所に囚われている星野文昭さん(67才)の再審開始を求め、渋谷で集会とデモが行われました。全国労組交流センターと星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の共催で呼びかけられ約500人が参加しました。

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星野文昭さんは、ペテン的な沖縄「返還」に抗議し、その返還協定批准を阻止するために闘われた1971年11月14日の渋谷闘争に参加しました。この闘争の中で機動隊員一人が死亡、国家権力はデモ隊のリーダーだった星野文昭さんをでっち上げ逮捕したのです。一審では、懲役20年。東京高裁はそれを破棄し、星野さんに無期懲役を言い渡しました。しかし星野さんはこの件に関して全く無実です。無実は無罪に!以来39年、星野さんは再審を要求して闘い抜いています。
一昨年第二次再審が棄却され、現在その異議審が闘われています。その弁護団長である鈴木たつお弁護士が今回の都知事選に立候補され健闘、集会にもかけつけました。

お連れ合いの星野暁子さんは獄中の文昭さんと二人三脚で星野解放を必死に訴え続けています。

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沖縄の米軍基地を撤去せよ!星野さんが40年前に闘った課題を今に引き継ぎ労働現場で闘う労組交流センターを代表して動労水戸の辻川さんがアピール。「星野さんを労働運動の力でとり戻そう!」

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再審連絡会議事務局からの基調提起の中で、星野闘争の大きな前進が報告されました。
1月18日に「いわて星野さんを救う会」が全国26番目の会として結成されたこと。昨年12月25日の「三者協議」で、裁判所が写真ネガ33枚の開示を「勧告」せざるを得なくなったこと。警察が隠し持っている証拠はすべて星野さんの無実を証明するものであり、全証拠を開示させ星野さんを一日も早く奪い返そう!と訴えられました。

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それにしても、許せないのは公安刑事たちです。マスクをつけ集会を包囲するように居並び、顔写真を撮ったり、集会の自由を侵害しています。抗議しても、ニヤニヤして居直り、憲法など関係ないという横柄な態度。

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憲法21条には、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」とあります。上記の行為は、公務員として明らかに憲法違反です。公安警察はそのことを百も承知しているからこそ、このようなあからさまな弾圧体制をとっているのは一部に対してだけで、多くは非合法に隠然とやっているのです。
けれども、自民党の憲法改正案では、この21条にもわざわざ次のような新たな内容が追加されています。
「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。」
しかし、赤字の内容は権力者の利益に委ねられてしまうわけで、上記公安警察の行動は合憲・合法とされてしまいます。戦争反対や政府の悪政に反対する人々への監視・弾圧が公然となされる暗黒の時代をくり返さないために、安倍政権の改憲を許さず、あらゆる権力弾圧に抗議していきましょう。

集会後、獄中の星野文昭さんを先頭に渋谷の街へ、デモでアピールしました。
全証拠開示を!再審開始を!

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(刑務所の)処遇改善せよ!暖房を入れろ、湯たんぽを支給しろ!

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●星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議
→ http://fhoshino.u.cnet-ta.ne.jp/